脳腫瘍では頭痛は起きない!?

脳腫瘍の初期・中期では頭痛はない!!?

<頭痛は脳腫瘍の三大徴候>
 医学書には脳腫瘍の三大徴候として「頭痛」、「嘔吐」、「うっ血乳頭」が書かれている。「うっ血乳頭」は医師が診る眼底所見なので患者や鍼灸師にはわからない徴候です。「嘔吐」や「悪心・嘔気」は脳腫瘍のみならず消化器特に胃の疾患には必ずと言ってよいほど起きる症状であるし、つわり、むち打ち症や頚肩こりがひどくなっても起きる様々な疾患できる症状でもあります。そこで、頭痛は脳腫瘍の可能性を探る大事な症状ということになるが、一般的な頭痛である、緊張性頭痛と偏頭痛などとの鑑別が大変重要になる。

<脳腫瘍の初期・中期では頭痛はない!!?>
 ところが、脳腫瘍で初期・中期に頭痛が起きることはまずほとんどないのです。私自身の経験においては脳腫瘍の患者さんで頭痛のある人は皆無でありましたし、開業医の先生方のお話を聞いても頭痛を訴える脳腫瘍の患者さんはほぼいらっしゃらないということです。脳腫瘍で頭痛が起きる機序は腫瘍が大きくなることで脳を圧迫(脳圧亢進)するために起きるのですが、朝方の夢を見ているとき(REM睡眠)は脳に血液が充満して脳圧亢進が起きやすい状態になっているので脳腫瘍があると頭痛が起きやすくなる(Morning Headache)といわれ、朝の頭痛は脳腫瘍の疑いが濃いと言われている。女性はそのうえ生理前になると全身に浮腫が起きやすくなり、脳内も浮腫が起きてイライラしたり根が続かなかったりするような異常が出ることが多く、浮腫のために腫瘍があると余計頭痛が起きやすくなるといわれています。
 しかし、そこまでも腫瘍が大きくなるのはほぼ末期でありますが、末期でさえ1割の患者さんは頭痛が起きないといわれてます。

<脳腫瘍はできた部位の障害がまず出る>
 腫瘍ができるわけですから、脳のできた部位の障害がまず出ます。例えば脳腫瘍の一種である「聴神経腫瘍」は主に耳鳴りから始まり、しばらく耳鳴りだけが続きます。通常の耳の障害では耳鳴りが出たら、それだけでなく難聴や耳閉塞感(耳が詰まった感じ)などの様々な症状が随伴してきますが聴神経腫瘍では耳鳴りだけ(場合によっては難聴だけ)で他の症状は随伴しませんし、もちろんそのレベルでは頭痛は全く起きません。
 腫瘍は脳の様々な部位にできるわけですからできた部位(聴神経腫瘍では聴神経、小脳ならば歩行障害などの小脳の障害など)の障害が出ます。よって、ありとあらゆる症状が出る可能性があるわけですので、初めは脳腫瘍だとは全く思わなれない可能性が強いわけです。 つづく

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