<鍼治療で視力が回復するか?-2>

<鍼治療で視力が回復するか?-2>

 

<軸が改善しなくても視力は回復する>

 白内障のところで説明したように、良く見えるか否かというのは単に眼だけ、または目の一部の問題ではなく、視神経や脳及びその周辺の問題もあるのでそれらが改善すればよくなることは当然あります。しかし、軸性近視は不可逆的な(元に戻らない)変形なのでそれは改善しませんから、当然視力が回復するといっても限界があります。

 

<視力は目をつぶっても回復する>

 物を見る場合に、その網膜に映った画像を視神経を介して脳の視覚野に投影されます。ただ、見えたものが何であるか、そしてそれはどのような意味があるのかなどを分析する必要があるので、単に視覚野だけでなく脳の様々なところに投影されます。

 さて、神経は伝わるときには途中で神経を乗り換えたり、他に投影される場合にも神経を乗り換えます。その時には一本でつながっているのではないためにシナプスという連結装置で連絡しあいますが、そのシナプスでは神経伝達物質が出てもう一方の神経に情報を伝達します。この神経伝達物質は物質ですから限りがありますし、供給されるよりも消耗する方が大きければいずれ伝達できなくなるか、連絡が遅くなったり不十分な伝達しかできなくなります。

 例えば、運転していると30分くらいで伝達が少しずつ遅くなり、2時間もたつとかなり遅くなります。そこで長距離バスの運転手などは2時間たったら休憩するか他の人と運転を代わるように義務付けられているのです。この休憩は運転をしないということではなく、目をつぶって目を休ませる必要があります。そうすることによって神経伝達物質を回復していくのです。

 

<移動中は目をつぶれ>

 現代人はコンピューターや細かい文字を見ることが多いので目が疲れやすい上にスマホなどをみればますます目が疲れる状態が続きます。しかし、仕事中や歩いているときは目を閉じて休めることができませんが、電車やバスの移動中は目をつぶることができます。しかし、その移動中にスマホや携帯を使っていたら目を休めることができません。目の酷使による目の障害については様々警告されていますが、現在の若者が高齢になる将来には失明者があふれることはほぼ確実です。30代・40代の男性が目の酷使のよって罹患することが多い中心性網膜症は現代では20代でも女性でも多発しており、そのまま酷使していれば失明に至る可能性も高くなるし。治すには半年から1年仕事を休んで目を休ませなければなりませんし、それでも完治はしませんのでその後も酷使はできません。よって、そうならないためにせめて移動中だけでも目を休ませてあげる必要がありますし、昼休みもたとえ5分10分でもよいから目をつぶって休ませることが望ましいのです。 つづく

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