東洋医学と西洋医学 どちらがより本質的治療か?-1

東洋医学と西洋医学 どちらがより本質的治療か?-1

東洋医学と西洋医学は常に対比される医学であるが、実際にはまず西洋医学ありきで、西洋医学では治らなかった、或いは治す方法がないなどの場合に限って東洋医学が用いられるケースがほとんどである。それは医師の判断はもちろん、国民あるいは患者さんの判断・医療行動も同様である。要するに東洋医学は西洋医学と対等に対比されていないと言うことである。

西洋医学は医師の学歴・社会的地位の高さ、研究成果の質と量、健康保険の適用、高度な医療機器などあらゆる面で東洋医学を凌駕している。そして、天然痘や黄熱病などの多くの感染症の発症を抑えてきた。しかしながら、癌、糖尿病、心臓疾患、肺炎気管支炎、鬱病などの精神性疾患、膠原病、自己免疫疾患、アトピー・喘息、認知症など挙げれば切りがないが未だに俺らの疾患の制圧はもちろん発症率・死亡率などを大幅に減少することはできてないばかりか、認知症や糖尿病など多くの疾患でむしろ増えてさえいる。また、要介護の高齢者も増加の一途である。

そして何よりも、西洋医学は薬、医療機器の開発・製造などに多大な費用がかかり医療費は増加の一途で、国民生活を脅かすほどである。これからますます進行する少子高齢化社会では国家存亡に関わる非常に深刻な問題である。

元々当院の来院患者さんの治療歴や経過を診ていて、西洋医学が思ったよりはるかに貢献度が低いことを感じていたが、その上でこのような問題を考慮すると西洋医学は元々根本的に大きな問題・矛盾を抱えているのではないかという疑問が生じてきたのである。

この疑問は1997年に東京ビックサイトで行われた(社)全日本鍼灸学会学術大会で企画委員長兼事務局長及び「身体を見つめる伝統と科学」と題したシンポジウムの司会を担当して2年にわたり準備(調査・研究)してきた時から明らかになってきた。つづく

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