ヒマワリ・ヘリコニア・ヒペリカム・ケイトウ・ドラセナ・サンデリー
今週は「ヒマワリ」に注目します。夏の代表的な花ですね。
ヒマワリは学名をHalianthus annuusといい、キク科ヒマワリ属の一年草です。原産地は北アメリカのテキサスやカリフォルニアで、野生種は60種ほどあり、その中には毎年花を咲かせる種もあるそうですが、多くは花が咲いてタネを作り枯れてしまう一年草です。
属名の「ヘリアンサスHelianthus」は、ギリシャ語の「helios(太陽)」と「anthos(花)」の2つの言葉からなっていて、“太陽の花”という意味を持ちます。ヒマワリは漢字で「向日葵」と書きます。その他の和名では「ニチリンソウ(日輪草)」とか「ヒグルマ(日車)」などと呼ばれ、英名では「sun frower(サンフラワー)」と呼ばれます。このように、何処においても太陽に因んだ名前が付いています。
また、ヒマワリは太陽の動きに合わせて花が回って行くことから“日回り(ひまわり)”と名付けられたという説もあります。太陽が沈んで西を向いていたヒマワリが、朝日が昇ると一斉に東を向くので、ヒマワリ畑では早朝ザワザワザワーッと草鳴りがする・・・なんて笑い話がありましたが、実際にはそんな現象は起きません。花が蕾で花茎がまだ柔らかい時には太陽の動きに合わせて向きが変わることもあるようですが、花が咲くときには東を向いて咲き、動くことはないそうです。
ヒマワリは種を食用にしたり油を絞ったり、茎は紙の原料、葉は飼料に利用するなど、用途が大変広いことから世界中で栽培されています。その歴史は古く、紀元前からインディアンの食用作物として栽培されていました。ヨーロッパには16世紀に、日本には17世紀に伝わりました。
ヒマワリというと“絵に描く太陽のような形の、草丈の高い大きな黄色い花”というイメージですが、野生種のヒマワリはそんなに大きな花ではないそうです。今の一般的な大輪のヒマワリは品種改良によって作られたもので、逆に草丈10cmほどの鉢植え向きの小さい品種もあります。
また、花色も黄色一色ではなく、レモンイエローやオレンジ、えんじや茶色、複色などもありますし、種のできる真ん中の茶色い部分がない品種もあり、一重咲きから八重咲き、大輪種から小輪種までバラエティーに富んでいます。
今回頂いたヒマワリは、生け花で扱いやすい小ぶりの品種ではあるものの、一般的なイメージと大きく違わない花姿でした。今後、珍しい花姿のヒマワリを頂いた時には、またご紹介します。
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