桜を見る会

長年の親友である(公社)日本鍼灸師会の仲野会長(写真右)に頼まれ、昨年6月から(公社)日本鍼灸師会の研修・学術事業担当の業務執行理事に就任しました。併行して同̪師会の政治連盟の副委員長も仰せつかってる関係で、4月21日(土)に新宿御苑で行われた安倍総理主催の観桜会に招かれました。
例年ですと八重桜がきれいな時期らしいのですが、今年は桜の開花が早く、八重ですらすっかり葉だけになっており、残念ながら”桜の木”を見る会になってしまいました。
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当日、天気は大変良かったものの季節外れの真夏日で、あまりの暑さに皆さん木陰に入って総理の到着を待っておりました。
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大勢の来賓がある中、加藤勝信厚生大臣や衛藤晟一総理補佐官とお会いでき、歓談しました。
衛藤先生は当院で何度か治療をさせていただいており、はり灸を考える国会議員の会の事務局長をしていただいております。
何とか国民医療としてはり灸を根付かせたいと頑張っておりますが、多勢に無勢で大変難しい状況です。ぜひ皆様方のご協力・ご支援をお願い致したい所存です。
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東京大会無事終了

 第66回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(東京大会)は去る平成29年6月10~11日に東京大学本郷キャンパスで無事盛会裏に終了することができました。

杏林堂院長の小川卓良が会頭を務めましたが、10日に行われた会頭講演には安田講堂に沢山の方にいらしていただき誠に感謝に堪えません。当院の患者さんや友人諸君も50数名来ていただきました。鍼灸師でもない方なのにわざわざ東大までいらしていただいて大変うれしく思います。誠にありがとうございました。

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以下は会頭講演の概要です。

東洋医学と西洋医学:どちらの方が本質治療に近いのか
~ 治すとは何か:東洋医学は決して非科学的治療ではない ~

Ⅰ、はじめに
 
鍼灸師は西洋医学に対して劣等感或いはその裏返しで根拠のない自信を持っていることが多いように思える。西洋医学は医師の学歴の高さ、高度な医療設備等、東洋医学にはない優位な点が多々あり、そのために診断や病態把握力は東洋医学の比ではない。しかし、治療面は診断に比較して弱い。本質的治療はあまりなく、多くは対症療法であり、しかも副作用を伴う。西洋医学が発展してきたことは事実であるが、そのパラダイムは変わりがなく、がん、糖尿病やフレイル、ロコモ、そして副作用の問題など課題は多い。よって、健康寿命を大幅に伸ばすことは未だ難しい。また現代西洋医学の発展には医療機器或いは新薬の研究開発等を伴うため、発展すればするほど費用がかかるという問題を内在している。これは少子高齢化が急伸し、医療費の削減を大きな課題とする我が国の現状に矛盾している。

Ⅱ、西洋医学のパラダイム
 
西洋医学が基盤としているパラダイムは幾つかあるが、科学論的にはデカルトの提唱する近代合理主義であり、要素還元主義である。理論的であること、客観的であることなどが求められ、「臓腑→細胞→分子」或いは「内科→胃腸科→胃癌専門」などのように分化していく(分析的)特徴がある。
また、診断面では病気の原因を追究していく“病因論”が、治療面では反対のことをする“アロパチー”がそれぞれのパラダイムとなっている。アロパチーとは、発熱していれば熱を下げる、血圧が高ければ下げる治療をすることで、何故発熱するのか、何故血圧が高くなったのかの原因如何に関わらず対症的な治療をすることをいい、本質論的には治すことと全く逆のことを行っている場合も多々ある治療方法である。
また、西洋医学はあくまでも病気の治療が主体であり、一次予防や健康維持・増進の考えがない。健康診断は二次予防であり、ワクチンや予防接種も人の免疫力全体を亢進させるものではなく、弱い感染を起こし弱い抗体を作るものであるため、効果は不完全でかつ病気を発症するリスクや副作用もある。

Ⅲ、東洋医学は非科学的なようだが本質を包含している
 
一方東洋医学は、古典を学問的基盤にしているためにその発展性は乏しく、その根底には個別性や主観性・全体を診る等の哲学的思想があるので普遍性、客観性などに課題があることは否めない。だが、西洋医学に比べて実は本質的な内容を内在している。それは健康増進、全人的、未病治という言葉で表せることや、例えば風邪の際に敢えてより発熱を促し、結果的に免疫力を高めること等の治療を行うことから説明できる。そして何よりも安価で経済性と安全性に富む治療法である。21世紀こそ、東洋医学が普及することにより健康寿命が延び、医療費の削減に繋がることを科学的に証明していく必要があるのではないだろうか。

Ⅳ、医学・医療のパラダイムシフトが予想される時代は
 
遺伝子工学、iPS、人工知能(AI)等の医用工学・医療周辺の科学技術の急速な発展により医療の在り方が大きく変わり、現代西洋医学の骨格はその根本から変革される可能性が高い。そしてその時には、東洋医学・鍼灸もその影響を強く受けざるを得ない。例えば個人の遺伝情報を基に治療法や薬の選択を行うことで今までにない効果が上がっており、東洋医学が得意とする個別化医療はすでに凌駕されようとしている。鍼灸においても古典を金科玉条とするのではなく、科学技術を最大限に利用しつつも、鍼灸治療が持つ健康維持・増進、スキンシップ、心への作用等の特徴をより発展させながら、新たなパラダイムを構築する必要があるのではないだろうか。

院長が(公社)全日本鍼灸学会顧問に

 院長の小川は(公社)全日本鍼灸学会の元副会長で参与でありましたが、今年度より顧問に就任しました。参与と顧問の違いはいろいろあるかと思いますが、顧問の方が格が上という見方と参与は役員に復帰する可能性のある役職で顧問は一丁上がりという見方があります。もうそういう年齢ですし、開業鍼灸師で本学会の顧問になったのは本学会の法人化にご尽力され名誉会員の黒須先生と黒野先生のお二人しかいらっしゃいませんので大変名誉なことと恐縮しております。

北海道大会が成功裏に終わる

 第65回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(北海道大会)が、去る6月10~12日に開催され「ソーランよさこい」のイベントと重なったのにもかかわらず(ホテルと飛行機が非常にとりずらかった)1600人くらいの参加者があり成功裏に終了しました。八重垣会頭、南雲実行委員長、稲垣事務局長をはじめ実行委員の方々に深く感謝します。
 院長の小川も、シンポジウムの座長と次期第66回東京大会の会頭としての仕事をこなしてまいりました。実はそれだけでなく懇親会ではJSAMS(全日本鍼灸学会バンド)を率いて気持ちよく演奏もしてきました。今回の懇親会は今までになく参加者が多く、通常は300人くらいだったのが、350人近く参加され、しかも多すぎて断られた方も多数いたほどでしたので、多分今までで一番多い参加者だったのではないでしょうか。来年もやります。

第66回(公社)全日本鍼灸学会学術大会の会頭に就任(第1報)

 来年の6月、東京大学で行われる第66回(公社)全日本鍼灸学会学術大会の会頭に杏林堂院長の小川卓良が就任することになりました。「世界に誇る日本鍼灸」を大会テーマにして、中国由来の中医鍼灸が世界に幅を利かせている中で日本鍼灸の良いところ世界にアピールしようということであります。実は5年前の第60回東京大会で同様のテーマで日本鍼灸を世界にアピールする予定でしたが、東日本大震災の影響で学術大会を縮小して行わざるを得なく最小限のアピールしかできなかったことがあり捲土重来をいうことでもあります。

悪性疾患の鑑別の校了と法改正について

数か月ぶりの投稿ですが今回をもって51回にわたる悪性疾患の鑑別法は校了しました。この原稿は十数年前に数年にわたって医道の日本誌に掲載されたものです。私は昨年より(公社)日本鍼灸師会の法改正準備室室長に任命され、あはき師(按摩マッサージ指圧師はり師きゅう師)の法律217号を改正するための改正案作成作業に忙しくしてたので投稿することができませんでした。先月、仲野会長に答申し、法律を構成する7団体で構成する推進協にも提示することができました。少子高齢化、人口減、医療の高度化の前に医療費削減は急務であります。鍼灸業はドイツ、米国など欧米での国家財政を使った大規模な研究においても、正規の西洋医学医療よりも安全性、経済性、有効性に優れていることが証明されました(すべての疾患ではない)。欧米では医療費削減の切り札として鍼灸を活用しております。日本においては日本の伝統医療にもかかわらず、まだまだそこまで行っておりません。国民のため、国家のためにも良い方向に法改正をしていきたいと思いますが、まだまだ高い壁がいくつも存在しております。今後はこのような話なども含めて投稿していきたいと思っております。小川

全日本鍼灸学会福島大会

標記学会に参加するので、休診しますが、学会に参加する方は土曜日の朝9時よACUPOP-J(国民のための鍼灸戦略機構)報告会で司会をしますので見に来てください。なお、日曜日朝7時よりチャリティマラソンにも出ますので応援よろしくお願いします。