神経痛私考5(椎間板ヘルニア私考)

神経痛私考5(椎間板ヘルニア私考)

<鍼治療によっても治らない椎間板ヘルニアがある>

 椎間板ヘルニアは、突出した椎間板が神経や神経根などを圧迫して痛みやしびれが出ると考えられてきました。もちろんそういう事例は非常に多いのです。しかし、そうでないヘルニアもあることが分かってきました。即ち神経や神経根などを圧迫していないのに痛みなどが出るヘルニアの存在です。軽いヘルニアとかちょっとだけ飛び出ているヘルニアと表現されます。

<神経や神経根を圧迫しなくても痛みが出る?>

 しかし軽いヘルニアは神経や神経根を圧迫してないのになぜ痛みが出るのでしょうか?また確定的にはわかってませんが、たぶん突出したヘルニアから痛み物質が出ているのではないかと推測されてます。ただ、軽いヘルニア、少しだけしか突出してない椎間板は栄養が充分行き届いている場合が多く干し柿にはなりません。干し柿(異種蛋白)にならないと排除しようとする反応(貪食反応・炎症反応)が起きません。貪食反応が起きなければ椎間板はなくなりませんし、炎症反応が起きなければMRIにおいても見つけにくくなります。

<痛みの原因はヘルニアではない可能性も>

 軽いヘルニアはMRIで見つけることは不可能ではありませんが、炎症反応がないし(炎症反応があるとはっきり見える)突出部分も少ないので非常に見つけにくいのです。よって、MRIで軽いヘルニアと診断された場合は、痛みがあるので何らかの原因があるはずだが、その原因が分からないので軽いヘルニアと診断した可能性も否定できないのです。椎間板ヘルニアと診断すると「いわゆる腰痛症」と診断した場合では保険申請に大きな差が出るようです(点数が違う→収入が違う)のでウガッタ見方ですがその可能性は否定できません。もちろん軽いヘルニアから痛み物質が出ている可能性も否定できません。

<画像診断は当てにならない?>

 私考2で椎間板ヘルニアの手術をしても術後数年は良いけれども5年10年するとむしろしない人の方が良くなることを書きました。実はこれは手術が適切でかつ成功した場合でのことです。手術が成功するしないは執刀医の技術の問題などはあるかもしれませんが、手術が適切であるかどうかは別問題です。すなわち、手術は成功したが、痛みは治まらないか、反って悪化したということがあるのです。
 私考3で手術での悪化例がたくさんあることを書きましたが、なぜそうなるのでしょう?突出した椎間板が神経や神経根などを圧迫して痛みが出るのならば、手術して突出した椎間板を切除したら痛みはなくなるのは当然のことだと考えられるからです。
MRIやCTなどの画像はある程度の読影力があれば誰でもが同じ結論を得ることができる非常に客観的なものです。診断を間違えることはあまり考えられません。それなのに画像診断はあてにならないとはどういうことでしょうか?  続く

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