<鍼治療で視力が回復するか?-3>

<鍼治療で視力が回復するか?-3>

 

<20代の老眼が増えている>

 最近、新聞やネットなどで20代の老眼が増えているという記事をよく見かけます。

老眼は近視と違い、毛様筋(水晶体を膨らませる)の筋疲労や軸の異常で起きるわけではありません。老化とともに毛様筋の筋力低下(あるいは筋委縮)が原因で起きるもので、充分水晶体を膨らませることができないためにきちんと網膜に像を映せなくなるからです。

 

<20代で老化が起きるのか?>

 さすがに20代で老化というのはあり得ないとは思いますが、目の酷使により、特にスマホなどの近いところを見ていると毛様筋が強く引っ張らなければなりませんから、その筋疲労は甚大です。しかし、若年者ならば軸が移動して修正することができます(軸性近視)が成人だと眼球が固くなっているのでそうはいきません。そうなると甚大な筋疲労の結果筋委縮が起きたり、変性が起きたりします。これが筋の老化です。筋肉は使わなくても委縮が起きますが、過剰に使っても委縮や変性が起きます。通常は筋疲労がそこまで行く前に痛くなったり、力が入らなくなるので(動けない)そうなりませんが、毛様筋は痛くなったりすることがあまりないので、そこまで筋疲労が進んでいることに気付かないことが多いのです。よって知らずに老眼になっていくのです。

 

<毛様筋の老化だけでない>

 30代以降の特に男性がかかることの多い中心性網膜症も同様に目の酷使によるものですが、こちらも網膜の老化と考えてよいようです。ですから目の酷使は必然的に毛様筋のみならず網膜も老化してきます。カメラならば、ピント調整とフイルムが劣化してくるということで非常に大変な状態になっているということです。

 

<80歳を過ぎても眼鏡がいらない患者さんが二人いる!!>

 お二人とも長年の患者さんで健康管理的に週一回の治療を行っている方です。お一人は86歳の女性で、私のオシメを取り換えたことがあるという逸話のある方で、それだけ古いという方ですが、もともと目の疲れがあって目の治療を行っていたため老眼も近眼にもなってなく一度も眼鏡をかけたことがないとのことです。もう一人は82歳で私が30歳ころからの患者さんで目の病気があり、目の治療と健康管理のために治療を続けていてやはり眼鏡を使ったことがないという方です。

 

<鍼治療は目の疲労を取り、老化予防になる>

 このお二人は典型的な例ですが、鍼治療をしている(特に目の治療をしている)と目の様々な病気の予防になるようです。老化によって起きる目の病気は白内障、老眼、中心性網膜症、黄斑変性などがありこれらが鍼灸治療で予防できたらとても素晴らしいことですが、何十年も治療を継続している方は少ないのでいわゆるきちんとしたエビデンスがないのが残念です。

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