花材:フリチラリア・アイリス・ダスティーミラー・モカラ・トルコキキョウ・丸葉ルスカス
今週は「フリチラリア」です。黒紫色の少し小さめの花が、釣り鐘のように下を向いて10~30輪ほど咲いています。
フリチラリアは学名をFritillariaといい、ユリ科フリチラリア(バイモ)属の多年生球根植物です。北半球の温帯地域に100種ほどが分布しており、原産地域別に東アジア・西アジア・ヨーロッパの3つの地域に分けることができます。東アジア原産種には日本にも分布している「クロユリ」や、中国原産で薬草として有名な「バイモ(貝母)、別名アミガサユリ(編笠百合)」などがあります。
今回いただいたのは西アジア原産種の「フリチラリア ペルシカ(Fritillaria persica)」だろうと思います。和名ではヨウラクユリ(瓔珞薬百合)と呼ばれています。下向きに咲く花姿が、釣り鐘型をした飾り仏具の飾り瓔珞(ようらく)に似ていることに由来します。
属名のフリチラリアは、ラテン語でサイコロ箱やチェス盤という意味で、ある種の花の模様やその独特な形から名付けられたそうです。
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