花材:ニゲラ・キイチゴ・コンシンネ・ヒマワリ・マリーゴールド
今週の注目は「ニゲラ」です。ニゲラは学名をNigella damascenaといい、キンポウゲ科ニゲラ(クロタネソウ)属の一年草です。ニゲラ属は地中海沿岸~西アジアに分布し、おおよそ15種があります。その中でも一般に親しまれニゲラの名前で普及しているのは今回いただいた南ヨーロッパ原産のニゲラ・ダマスケナです。
属名のニゲラはラテン語の「ニガー(Niger)=黒い」に由来し、熟したタネが黒いことから名付けられたそうです。和名でも「クロタネソウ(黒種草)」と呼ばれます。
ニゲラとかクロタネソウとか、名前は今一つ美しさに欠けますが、花は大変エレガントな姿です。今回は白いニゲラをいただきました。
葉は細かく裂けて細い糸状になり、線香花火が飛び散る様に似ています。茎は細かく枝分かれして、その先端に一輪の花を咲かせます。花はあまり大きくなく直径3~5cmほどで、糸状の葉(総苞)に包まれています。ニゲラの総苞は“美女のみだれ髪”とか“ヴィーナスのほつれ髪”とか呼ばれ、花が細かい糸状のレースのような葉に取り囲まれ幻想的な雰囲気であることから、英名では「ラブインアミスト(love in a mist)=霧の中の恋人」と付けられています。
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