花材:ヘリコニア・サンタンカ・トウガラシ・リンドウ・スプレーカーネーション・レザーファン・ルスカス
今週の注目は「ヘリコニア」です。右上に2つ、オレンジ色の尖った花がヘリコニアです。
ヘリコニアは、オウムバナ科 (Heliconiaceae)・オウムバナ属(Heliconia)に属する植物で、園芸ではヘリコニアの名称で扱われています。ヘリコニアの名前は、ギリシャ神話に登場する女神ムーザが住むヘリコン山が由来なのだとか。
アレンジメントや花束などにこの花が入っていると、途端にトロピカルな雰囲気が漂いますよね。それもそのはず、熱帯アメリカ・南太平洋が原産の花だそうです。日本では温室で見る以外、アレンジメントで見られるようなヘリコニアは、沖縄がその亜熱帯気候を生かして品種の導入を積極的に行っていて、観賞用の様々なヘリコニアを栽培しているのだそうです。
先にオレンジ色の尖った”花”と言いましたが、茎の先端の花のように見える部分は苞で、本当の花は苞の中に包まれています。この科・属に属する植物は、鳥(オウム)のくちばしのような形をした苞を持っていて、それは赤・オレンジ・黄色系の鮮やかな色をしており、形は実に様々です。大きさは50cmくらいの小型のものから、園芸植物としては一般的に普及していませんが、7mに達する大型のものまであるそうです。
ちなみに、左の写真はヘリコニア・ロストラータ、別名ハンギング・ヘリコニアと呼ばれている品種です。これなどは正にオウムのくちばしみたいですよね。
右の写真は、今回杏林堂にいただいたヘリコニアですけど、こちらの品種はアンドロメダかファイヤーフラッシュと呼ばれている品種でしょうか? 同じ仲間でも随分姿の違うものもあれば、よく似ているものもあって、ヘリコニアには形・色とも200~250種類あるのだとか。・・・私のような知識のない者では、似たような品種の見分けはつかないですねぇ。
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