花材:ポポラス・雪柳・ゼンマイ・アゲラタム・アンスリューム・スイートピー・スナップ
今週はポポラスという枝物をいただきました。ユーカリかな?と思いましたが、ちょっと葉の形が違いました。ポポラスは学名をEucalyptus polyanthemosと言い、オーストラリア原産のフトモモ科ユーカリノキ属に属す樹木です。ですから似ていてしかり、ユーカリではないけれど、その仲間と言えます。
一般的なユーカリが丸い葉なのに対して、ポポラスは葉の先がちょこっとくびれてハート形をしています。個体差があって、くびれの無い丸い葉のポポラスもあるようですが、ハート形の葉のポポラスはハートリーフユーカリとして販売され、そのラブリーな葉の形が女性に大変人気で、生け花やフラワーアレンジメントによく使われるそうです。
学名のpolyanthemosは、「many flowers(たくさんの花)」という意味で、その名の通り、春にはたくさんの白い花を咲かせます。蕾や実をつけているものはポポラスベリーと言う呼び名で盛んに出回るそうですし、ドライフラワーにもなり、大変重宝されているそうです。
ユーカリ属は非常に成長力が旺盛だそうで、ポポラスも御多分に洩れず、成長力逞しいそうです。秋から冬、特に冬が植え付けには最適で、その時にしっかり水をやっておけば、あとは自然に降る雨で十分というくらい乾燥に強く、暑さ寒さにも強いそうです。その耐寒性は-7℃程度、暑さに関してはいっこうに問題なく、逆にかなり気温の高くなる季節ほど成長します。ポポラスはユーカリの仲間の中でも特に日光が大好きな種類で、日に当てれば当てる程どんどん成長するのだそうです。しかも同時に耐陰性も兼ね備えているので、他のユーカリに比べると半日陰くらいの環境でもほどほど元気に育ってくれるのだとか。
ズボラな私向き、ポトスのように観葉植物にすれば♪と思ったら、ポポラスは15~20m の樹木になるのが本来の姿なので、鉢植えには向かないのだそうです。だからと言って地植えにすると、毎年1mくらい成長し、あっという間に家の2階を超えている・・・なんてことになってしまい、幹もほぼ全ての株が電柱サイズになるので、よほど広い庭のある家ならば可能でしょうが、都会の普通の一軒家では育ちすぎちゃって手に負えなくなるようです。それに、たとえ広いお庭でも、成長するにつれて枝振りがかなりワサワサになるので、小まめに剪定してサイズ調整をしないとすぐ邪魔になってしまうのだか。ちなみに、剪定しても次から次とよく新芽が出るので、素人がいつどのように剪定しても大丈夫なんですって。ありがたいと言うか、何と言うか・・・。せっかくかわいい葉っぱなのに、ちょっと残念ですね。
コメント