今週のお花(リュウカデンドロン・オンシジウム・トルコキキョウ・スプレーマム・ドラセナ・丸葉ルスカス)

花材:リュウカデンドロン・オンシジウム・トルコキキョウ・スプレーマム・ドラセナ・丸葉ルスカス

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今週は「リュウカデンドロン」です。細長くて楕円形の革のような質感の葉が、茎の根元から先まで覆うように重なり合って付いていて、さらに先端にはその葉で包まれた膨らみがあります。

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リュウカデンドロンは、学名をLeucadendoronといい、ギリシャ語で“白”と言う意味のリュウカと“木”という意味のデンドロンを組み合わせ、「白い樹木」という意味だそうです。リュウ…という名から、葉が重なり覆う茎の姿が鱗のある龍の姿に似ているな…などと勝手な想像をしていましたが、全然違いましたね。ですが、龍に似ている姿に加えて、今回は葉が緑なのでそれほどでもありませんが、以前、何度かいただいたリュウカデンドロンは、全体に黒っぽい赤紫色だったせいもあり、白い樹という名前とは違って、私にはけっこうグロテスクなイメージの強い花です。

リュウカデンドロンは南アフリカ原産で、ヤマモガシ科リュウカデンドロン属に属する常緑低木です。喜望峰付近の灌木林や草原にたくさん自生しており、南アフリカを代表する花の1つだそうです。リュウカデンドロン属には80種ほどあって、樹高は10mになるものから30cm以下のものもあるようですが、多くは2~5m程度だそうです。現在、切り花として出回っているリュウカデンドロンは、Leucadendron salignumなどを改良したものや、いくつかの原種の交配によって誕生した園芸品種で、南アフリカの他、オーストラリアやハワイ等でも栽培されていて、日本にはオーストラリアから空輸されたものが多いようです。その種類は多く、色や大きさも色々あるのだとか。画像を検索してみると、確かにたくさんの色形がありました。しかも花が咲いています!

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以前からリュウカデンドロンの先端の膨らみは実なのか?花の蕾なのか?蕾なら開くのか?と疑問に思いつつ、今までいただいた限りでは開いたところを見たことがありませんでした。毎度いつまで経ってもそのままの姿で、しだいに葉がカサカサに硬くなって終わってしまうので、花ではないのだろうと思っていたのです。それがびっくりです!咲いているではありませんか。

といっても、花が咲くと言うのとはちょっと違うようです。先端の膨らみを包んでいる葉を苞葉(ほうよう)といい、これが開いて花弁のように見えるのだとか。花序は苞葉の中にある1~5㎝程度の突起物です。ですが、苞葉の色は赤・黄・銀白など多彩で、形態も多様なので、花同様に美しいのだそうです。・・・これならグロテスクなイメージが変わりそうです。

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