今週のお花(ストック・デコラマム・グズマニア・ゴッド・フリージア・アルストロメリア・ユーカリ)

花材:ストック・デコラマム・グズマニア・ゴッド・フリージア・アルストロメリア・ユーカリ

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今週は白い「ストック」をいただきました。真っ直ぐに伸びた花茎の先端に、たくさんの花を穂状に咲かせています。俳句でもストックは春の季語とされているように、先週のヒヤシンス同様、春のイメージが強いお花ですね。以前、2月初めに房総半島へツーリングに行ったとき、お花畑にポピーや金魚草、ストックがいっぱい咲いていて、花摘みを楽しんでいる姿を見かけました。

本来は多年草だそうですが、日本では秋に種を蒔いて春に花が咲き夏までに枯れる一年草として扱うのが一般的です。千葉県や山形県が主な生産地ですが、北陸でも新潟市や金沢市、小松市などで生産されていて、11月~3月までが主な出回り時期だそうです。出荷のピークは2~3月ですが、花が少なくなる冬場の花として重宝されているようです。種を蒔く時期によって花の咲く時期も変わりますし、品種改良や栽培法の変化によって、ほぼ一年中出回わるようになりましたが、夏の多湿に弱いので、6~9月には出回らないそうです。

園芸品種は実に豊富で、姿や用途から様々に分類されています。例えば、草姿から枝分かれしにくい無分枝系とよく枝分かれする分枝系、葉姿から有毛系と照葉系、草丈から60~80cmの高性種と30cmほどの矮性種(わいせいしゅ)などに分けられます。一般的にお花屋さんで見かけるのは、花茎が枝分かれなくまっすぐ長く伸びた無分枝系の高性種です。また、花には一重と八重があり、花色には白・黄・オレンジ・ピンク・赤・赤紫・青紫などがあります。日本では一重咲きより華やかな八重咲きの方が好まれますが、八重咲きの花弁は雄しべや雌しべが突然変異で花弁化したものなので、きれいですけど残念ながら種は採れないそうです。ストックの花は見た目と同時にその香りも魅力の一つですよね。それはカーネーションの香りと良く似ていて、パウダリーでほのかに甘く、スパイスで使う丁子(クローブ)の香りがします。これは、ほとんどの香水の調香に必要な香りの要素として、珍重されている香りだそうです。

そんなストックは南ヨーロッパ原産で、その栽培の歴史は古く、古代ギリシャやローマでは薬草として利用されていたそうです。日本へは江戸時代に渡来し、園芸用に生産され始めたのは大正以降だそうです。日本に入ってきた当時、厚くて産毛の生えているストックの葉っぱが、ポルトガル語で「ラセイタ」と呼ばれる羅紗に似た毛織物の手触りに似ていたことから「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが転訛して今の和名である「アラセイトウ」になったと言われています。ちなみに、アラセイトウは漢字で「紫羅欄花」と書くそうですが、どういう理由でこの漢字を当てたのか・・・まったく読めませんよねぇ。

現在の一般的な呼び名であるストックは英名で、stockは「幹」や「茎」を意味し、その茎が太く丈夫で真っ直ぐに伸びることからつけられたそうです。スキーで使うストックも同じ語源です。学名はMatthiola incanaと言い、属名の「Matthiola(マッティオラ)」はイタリアの植物学者であった「Pietro Andrea Mattioli (ピエトロ・アンドレア・マッティオリ)」の名前に由来し、種小名の「incana(インカナ)」はラテン語で「灰白色の」という意味で、茎葉に細かい毛が生え灰白色に見えるところから付けられたそうです。

余談ですが、ストックは菜の花とかブロッコリー・カリフラワーと同じアブラナ科の植物ですから、食べることも可能です。ピリッとした辛みがあるそうですよ。

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