花材:ヒヤシンス・コンパクタ・カーネーション・プレーマム・スターチス・レモンリーフ・丸葉ルスカス
ヒヤシンスをいただきました。子供のころは、クロッカスやヒヤシンスの球根を水栽培していました。プラスチックの専用容器を使えば、球根をセットして、水を球根のお尻に付くくらいまで注げば、あとは放っておいても育ってくれる、ズボラな私には嬉しいお花でした。花が咲くと、とても良い香りがするのですよね~。
でも、おおよそ秋植えで春に咲くと記憶しているのですが、この頃は秋にも出回るのですね。それよりも、切り花としてお花屋さんに売られているものだったんですね。水栽培か、プランターや花壇に咲いているイメージだったので、ビックリ!です。
ヒヤシンスの仲間は、3種の野生種が知られています。現在はその中で、オリエンタリス種から改良された園芸品種が栽培されています。オリエンタリス種はもともとトルコ・レバノン・シリアなど地中海東部沿岸に自生していました。それがヨーロッパに伝わり、園芸愛好家によって品種改良され、2系統の園芸系統が造られました。1つはオランダで品種改良されたダッチ・ヒヤシンス、もう1つはフランスで品種改良されたローマン・ヒヤシンスです。日本には安政~文久年間(1854~1863)に入ってきたとされ、当時は「ヒヤシント」と呼ばれていたそうです。一般に広まったのは大正時代中期以降ですが、現在私たちがヒヤシンスと呼んでいるのは、ダッチ・ヒヤシンスだそうです。
ダッチ系には500年以上の歴史があって、一時は2000種を超えるほどの品種があったようですが、今一般に栽培されているのは40~50種なのだとか。ダッチ系は1つの球根から1つの茎を伸ばし、花がその茎の周りにトウモロコシのようにビッシリと密集して咲くのが特徴です。水栽培に適しているのもダッチ系だそうです。それに対してローマン系は、1つの球根から数本の茎が伸びて、花はまばらで密集しては咲きません。背丈も小さいので、ダッチ系のようなゴージャス感はありませんが、野趣のある可愛らしい雰囲気です。こちらは鉢植えや庭植えに向いていて、丈夫で育てやすいそうです。
ちなみに、ヒヤシンスはユリ科、ヒヤシンス属で、学名はHyacinthus orientalis(ダッチ種)です。 Hyacinthus(ヒヤシンサス)は、ギリシャ神話に出てくる美少年「ヒュアキントス」が名前の由来だそうです。
そのお話とは・・・ヒュアキントスは太陽神アポロンと愛し合っていたそうです。ある日2人は円盤投げをして楽しんでいました。それを見た西風の神ゼピュロスはヤキモチを焼いて風を吹かせました。すると、円盤がヒュアキントスの頭に当たり死んでしまいます。そのとき血に染まった草の中から1本の花が咲き、それがヒヤシンスだった・・・というお話です。
ギリシャ神話に出てくる花ではナルシスが有名ですが、他にも色んなお花が出てくるのですね。花やら星やら、お国柄でしょうか? ロマンチックですね。
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