今週のお花(エキナセア・カラー・パイナップルリリー・サンデリー・キイチゴ)

花材:エキナセア・カラー・パイナップルリリー・サンデリー・キイチゴ

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今週のお花、注目は「エキナセア」です。学名をEchinacea といい、キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属)の多年草です。Echinacea(エキナセア)は、ギリシャ語でハリネズミを意味する「echinos(エキノース)」が語源とされ、花の中心部がクリのイガのようにトゲトゲしている形状から付けられました。

真ん中に茶色く球状に盛り上がっている部分は筒状花と言い、それぞれ雄しべと雌しべがあり事実上の花にあたります。筒状花の周りには細長い花弁が放射状に付きます。この一見花弁に見える部分は舌状花という器官で、ただの飾りにすぎません。花弁(舌状花)は咲き進むと、それは蛸の足のように垂れ下がります。その姿から、和名では「ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)」と呼ばれています。

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時代劇などで纏(まとい)はご覧になったことがあるでしょうか? 火事の時に町火消しが持って、掲げたりクルクル回したりしたものです。その纏に付けられた紙や革製の上部から垂れ下がった細長い房飾りのことを“バレン(馬簾)”と言うのですが、エキナセアの花弁(舌状花)が垂れ下がる様子が、纏に馬連が垂れ下がるのに似ていることから紫馬簾菊と名付けられたのだそうです。

エキナセアは北アメリカに9種が分布します。日本で主に観賞用で栽培されているのはオハイオからジョージアにかけて自生するプルプレア種です。「purpurea(プルプレア)」は紅紫色のという意味で、花色から来ています。他にも、細葉のアングスティフォリア種やテネセーンシス種、黄花のパラドクサ種などがあります。環境が合えばあまり手を入れなくても元気に育つ強健な性質ですが、育成に比較的場所をとるのが玉に瑕でした。それが近年、急速に改良が進み、草丈が低くコンパクトな品種が作られ、また元の花色は紫やピンクですが、園芸品種ではグリーン・白・黄・赤・オレンジ色もあり、一重咲きのほかに八重咲きや花弁(舌状花)が二段に付くダブルデッカーなど、花色や花形も改良されてバラエティに富んだカラフルな品種が出回るようになりました。

また、エキナセアは約400年もの間、北アメリカの先住民の間で、万能薬として防腐、防菌、鎮痛剤など様々な用途に利用されていたそうです。19世紀末、エキナセアはヨーロッパにも紹介され、戦後ドイツを中心に研究が進められた結果、有効かつ安全な感染症の治療薬として認知されました。エキナセアには免疫力を高める効果があるとされ、風邪や感染症、皮膚病治療や予防、傷の回復力を高めることに有効であると考えられています。現在、ヨーロッパ、特にドイツではエキナセアは医薬品として扱われているそうです。アメリカや日本では、ハーブサプリメントとして販売されています。

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