花材:アイリス・スカシユリ・マム・スナップ・レースフラワー・アイビー・ドラセナコンパクタ
今週は「アイリス」に注目します。アイリスは、「いずれがアヤメ、カキツバタ」と言われる区別が難しいアヤメ科アヤメ属の仲間です。アヤメ属は学名でIrisといい、これをラテン語ではイリスと読むので、学名をカタカナ表記する際にはイリスとされるのですが、英語ではアイリスと読まれるため、日本では英語読みの呼び名の方が一般的になっているようです。
アヤメ科アヤメ属は、北半球に分布する根茎または球根を有する多年草です。世界に約200種が知られており、これら自生種から改良された園芸品種がたくさんあります。日本ではハナショウブ(花菖蒲)がその代表例です。
アイリスは先に言ったようにアヤメ属を英語読みした呼び方でアヤメ属の総称なのですが、園芸界ではアヤメ属の中でも観賞用に栽培された一部の品種、例えばイングリッシュアイリス、ダッチアイリス、ジャーマンアイリスなどを特にアイリスと呼んでいるようです。
以前、潮来のあやめ園に行きました。日本庭園や緑地にある、いくつかの菖蒲池に行ったこともあります。そこにはアヤメ属の見分け方として生育地や草丈、花弁の形や色・模様の違いを書いた案内がありました。ですが、園によってそれぞれ書いてあることが違いますし、案内を見ながら花を見ても混乱するばかりで今一つ見分け方が理解できませんでした。
それもそのはず、あやめ園や菖蒲園と謳っているのですっかりそのつもりでいましたが、今になってそこに咲いていたのが実はハナショウブだったと知りました。わからないはずですよね。ハナショウブを見ながらアヤメやショウブの説明を読んでいるのですから。
困りますねぇ。いずれがアヤメ(文目)、カキツバタ(杜若)どころか、イチハツ(一初)もハナショウブ(花菖蒲)もさっぱり区別がつかないのに園芸品種まで加わって、その上、呼び方も当てにならないときては、もうお手上げです。
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