今週のお花(リョウブ・クルクマ・ニゲラ・コンパクタ・スプレーカーネーション・レザーファン)

花材:リョウブ・クルクマ・ニゲラ・コンパクタ・スプレーカーネーション・レザーファン

28-6-13-%e3%83%aa%e3%83%a7%e3%82%a6%e3%83%96

今週は「リョウブ(令法)」に注目します。初夏~夏にかけて枝先から白い小さな花を多数つけた10~20cm総状花序が数個、だらんと垂れ下がる感じで付くのが特徴です。

リョウブは学名をClethra barbinervisといい、リョウブ科リョウブ属の落葉小高木です。リョウブ属の仲間はアジアとアメリカ大陸の熱帯・温帯に分布し、64種ほどあると言われていますが、日本ではリョウブ科リョウブ属リョウブの1科1属1種のみが自生しています。それは北海道南部から九州、韓国の済州島に分布し、丘陵や山地の尾根など乾いた落葉樹林内に多く見られます。

幹は茶褐色で、成木では樹皮が不規則に剥がれ落ちます。その表面はなめらかで光沢があり、サルスベリ(百日紅)の幹によく似ています。そのため一部の地域では、リョウブのことを指してサルスベリというところもあるそうです。

また、春には若葉を炊き込んでリョウブ飯として食用にされます。リョウブは「かてもの(糧物)」と呼ばれる飢饉などの際に増量材料として使用する植物の葉の代表として、昔は食べることを目的に栽培されていました。

名前の由来も、かつて領主が飢饉の際に食用にする救荒植物としてリョウブを栽培するよう領民にお触れ(=令法)を出したことから、リョウホウが訛ってリョウブになったという説が有力です。

ただ、あまり美味しくはないそうですよ。飢饉に備えたものですから、当然ですよね。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。