花材:サンタンカ・リンドウ・マム・丸葉ルスカス・ナルコラン
今週は「サンタンカ」、オレンジ色の小さな花が房状に咲き、光沢のある濃緑色の葉とのコントラストが目に鮮やかな南国を思わせるお花です。
サンタンカは学名をIxoraといい、アカネ科サンタンカ属(イクソラ属)の常緑低木です。中国南部からマレー半島が原産の熱帯の植物で、400種類ほどが分布しています。
本来、サンタンカとはIxora chinensis(イクソラ・シネンセス)の和名なのですが、最近では近縁種のみならずイクソラ属全般がサンタンカと呼ばれているようです。
学名の「Ixora(イクソラ)」はヒンズー教の神“シヴァ神”を意味するサンスクリット語の「Iswara(イスワラ)」をポルトガル語に訳したものだそうです。シバ神にサンタンカを御供えしたことによると言われています。
サンタンカは大陸から琉球経由で江戸時代中期に渡来したとされています。原産地中国での「山丹」という呼び名から、和名でも「サンタンカ(山丹花)」と呼ばれていますが、渡来した当初は「サンダンカ(三段花)」と呼ばれていました。
丈夫でよく花が咲くので、鉢物として出回る以外にも、沖縄では庭木としても広く親しまれており、今でも三段花(サンダンカ)と呼ばれることがあるようです。
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