花材:紅葉ヒペリカム・サンダーソニア・ゴッド・グズマニア・ピンポンマム・アルストロメリア
先週くらいからでしょうか、日中は汗ばむ陽気のこともありますが、帰宅する頃には冬を思わせるような寒さの日があります。まだ10月なのに・・・と思いつつ、先日冬のジャケットを出してしまいました。今年の秋は例年に比べて寒いように感じます。
そんな陽気ですから、今年の紅葉は早いのかなぁ?と思っていましたが、例年の見頃とあまり変わらず、TVの天気予報によると、北は奥入瀬・鳴子峡、関東近辺の日光・中禅寺湖、西では大山など、紅葉で有名な所は先週末が見頃だったようです。それらに負けじと今週の杏林堂のお花は、まさに見頃の紅葉ヒペリカムです。
いや~秋ですねぇ~。
ヒペリカムと言うと、通常、可愛らしい赤やピンク、グリーンなどの実がよく使われますが、葉はこんなに鮮やかできれいに紅葉するものだったのですね。
ヒペリカムを栽培している2大産地は海外のケニアとエクアドルだそうで、ここで多くの品種が作られています。日本でも一部の品種は栽培されているそうです。輸入品も含めて、実付きのヒペリカムは一年を通してお花屋さんで見かける花材ですが、今回頂いた紅葉ヒペリカムは今頃の僅かな期間しか出回らないようです。
赤く色付いた葉は、綺麗で華やかなので忘れてしまいがちですが、一般的に紅葉は落葉樹の葉が枯れていく過程で、落ちる寸前でもあるのですよね。ですから、状態を保持するのが難しく、緑葉の枝ものと比べて劣化のリスクが高いので、流通やアレンジに使うには難しいとされているようです。でも、ただ茶色く枯れてみすぼらしくなってしまう葉が多い中、赤の色がきれいに出て、尚もみずみずしさを保つヒペリカムは、この時期一度は使いたい秋の素材ですね。
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