花材:グリーンベル・シャクヤク・梅花ウツギ・エピデンドラム・スプレーマム・スプレーカーネーション・ゼラニューム
今週のお花は、誰が見てもシャクヤクが主役と言われるでしょうね。真っ白なシャクヤクが咲いたら、それはそれは見事ですから。それがわかりつつも、敢えて今週は「グリーンベル」を採り上げます。なぜなら私が初めて見たお花だからです。ちなみに、一番下のシャクヤクの左側、それからオレンジのカーネーションの合間に見えるのがグリーンベルですが、お分かりになりますか?
グリーンベルは下の写真のように、花の付け根の萼(ガク)部分が風船のように膨らんでいて、その薄緑の袋の先に白い小さな5つの花弁をつけたお花です。とても可愛らしいですよね! その姿からグリーンベルと呼ばれており、そのほかにも「フウリンカ(風鈴花)」「シラタマソウ(白玉草)」「フクロナデシコ(袋撫子)」の別名があります。
学名はSilene vulgarisといい、ナデシコ科シレネ属に属する耐寒性の多年草です。シレネ・ブルガリスはヨーロッパアルプス原産で、スイスでは雑草扱いされているそうです。雑草は踏まれても踏まれても・・・と言われるように、このお花も性質は非常に強く、こぼれ種でもよく増えるそうです。
日本にも広く帰化していて、あちこちで見られるのだとか。意識して見ていないから気が付かないだけで、雑草と思っている中に混ざっているのかもしれません。だからでしょうか、苗はほとんど流通していないそうですし、お花屋さんでも見かけたことがありません。
とっても小さなお花ですから、シャクヤクと一緒にされたら全く目立たないですけど、他の可憐な花と一緒にアレンジメントに使ったら、きっと繊細な雰囲気になって素敵じゃないかと思います。お庭に植えても可愛らしいですよね。強健で世話をしなくてもどんどん増えてくれるそうですし、その割に抜きやすいので、増えすぎたら間引くことも簡単だそうです。良いですね!
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