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脳腫瘍の初期・中期では頭痛はない!!?―2

脳腫瘍の初期・中期では頭痛はない!!?―2

 

<症状だけでは脳腫瘍はわからない>

 脳腫瘍では頭痛は初期・中期はほとんどないし、嘔気・嘔吐は頚の障害や胃腸の病変でもしょっちゅう起きるので、これだけでは脳腫瘍を見つけることはできません。また、脳腫瘍の場合にはできた部位に関連する症状が出るのでその表れ方は多彩で決め手になる症状はありません。

 

<以前は誤診だらけだった>

 現在はMRIという機械が普及しているので脳腫瘍を見つけることはそれほど難しい話ではありませんが、MRIが普及してない時代には脳腫瘍の誤診はたくさんありました。この誤診は、脳腫瘍なのに他の病気に誤診されたり、他の病気なのに脳腫瘍と誤診される場合の両方があったのです。

 私は東京衛生学園という専門学校の鍼灸教員養成課程で教鞭をとっていますが、30年くらい前にここの学生から妹さんのフィアンセが膠原病と診断されたのだけど姉としてどうサジェスチョンしてよいかわからないので教えてくれという話がありました。膠原病は一生の病気でコントロールはある程度可能でも徐々に悪化していく病気なので、一生介護する覚悟があるのならば良いけどそうでないのなら酷だけど別れた方が妹さんのためになるのではないかということを申し上げたことがありましたが、膠原病も結構誤診があるのでセカンドオピニオンを求めた方が良いのではないかとサジェスチョンしたところ、膠原病は誤診で脳腫瘍であったことが判明しました。

 脳腫瘍は場所にもよるけど大きくなければきれいに取ることも可能で、取れれば癌と違い転移・再発しないのでむしろ良かったねと申し上げ、現実にきれいに取れて後遺症もなく幸せな夫婦になったと後日お聞きしました。

 

<脳腫瘍は悪性ではない>

 家庭医学書やTVなどで脳腫瘍も悪性腫瘍(癌など)の一種としている場合が少なくありません。しかし、脳腫瘍は悪性腫瘍ではありません。あくまでも良性腫瘍です。良性と悪性の違いは「進行が速い」「転移する」があれば悪性で、進行が遅く転移しなければ良性です。いぼやタコなどの類と一緒です。ただ、できている場所が場所だけに「悪性」とする場合があるということですが、決して悪性腫瘍ではありません。

 ただ、悪性腫瘍との違いは、悪性ならば「敵」と認識し免疫機構が働いて戦いに行くのですが、良性だと「仲間」と認識して戦いに行きません。よって、炎症反応は起きなく大きくなって廻りの組織を圧迫して初めて痛みが出たり症状が出るのでわかりにくいのです。高齢になると脳が委縮して頭蓋骨の中に空洞ができますので腫瘍は相当大きくならないと症状が出ませんが、大きくなって症状が出た場合には「手遅れ」の場合も少なくないのです。つづく

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