今週のお花(ダスティミラー・紅葉ヒペリカム・水仙・ケイトウ・スプレーマム)

花材:ダスティミラー・紅葉ヒペリカム・水仙・ケイトウ・スプレーマム

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 紅葉ヒペリカムと水仙とが混ざって、秋なんだか春なんだかよくわからない花の盛り合わせですね。そこは置いといて、今週は初めてお目にかかります「ダスティーミラー」に注目してみました。

ダスティミラーは学名をSenecio cinerariaといい、キク科セネキオ属に属する地中海東部~西部沿岸が原産の常緑多年草です。日本には明治の末頃に渡来したそうです。ダスティミラーはキクの葉によく似た大きな切れ込みのある葉から茎全体に粉をまぶしたような細かい白い毛が生えていて、フエルト生地のようにフカフカした手触りの少し厚みのある銀灰色の葉が特徴です。

属名の「Senecio(セネキオ)」は、この白い毛を白髪に見立てて、ラテン語で老人を意味する「senex(セネックス)」を語源に名付けられたとされています。また、粉をまぶしたような葉から「Dusty miller(ダスティミラー)=粉をかぶった粉挽き」と呼ばれ、和名では「シロタエギク(白妙菊)」と呼ばれています。

寒さに強く霜が当たっても枯れないので、美しいシルバーの葉は秋~冬の花壇の彩りには欠かせない植物となっています。また春以降に成長し、夏には黄色い花を多数咲かせ、一年を通して楽しむことができます。ただ、ダスティミラーは花よりも銀灰色の葉に観賞価値があるとされているので、花が咲いて養分が採られて株が弱ってしまわないように、つぼみが付きそうになったらカットして花を咲かせないようにしているようです。また、本来は多年草なのですが、若葉ほど緑が美しく鑑賞価値が高いので、園芸用には毎年新しい株に植え替える一年草扱いとされることが多いようです。

園芸店でダスティミラーやシロタエギクの名で流通しているものには、どうやら3種類あるようです。セネキオ・キネラリア(Senecio cineraria原産地:地中海沿岸)の他に、南アフリカ原産のケンタウレア・キネラリア(Centaurea cineraria)と、カナリー諸島原産のタナケツム・プタルミキフロルム(Tanacetum ptarmiciflorum)もシロタエギクあるいはシルバーレースの名前で流通しています。いずれもキク科の常緑多年草で、茎から葉全体に細かい白い毛が生えた銀灰色の葉はとてもよく似ています。葉だけ見ていても中々区別がつきませんが、別属ですからやっぱり違いがあります。花の色がセネキオ属は黄色、ケンタウレア属は紫がかった紅色、タナケツム属は白色なのだそうです。

はて、杏林堂にいただいたダスティミラーは、どれだったのでしょうね?

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