病気と鍼灸

帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛(PHN) 続報

 以前、『帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛(PHN)と鍼灸治療』のタイトルで投稿した記事に、「PHNに移行してから4年以上、何をしても治らず、ここへ来てさらに痛みが増して耐えきれなくなったと来院された患者さんの治療をしています」とご報告した患者のKさん(75歳)ですが、その後の経過をご報告します。
 治療を始めて約半年かかりましたが、ほぼ治りました。Kさんは、「少なくとも3~4ヶ月以上かかると思います」という診立てを信じて、ほぼ週2回、半年間通ってくださいました。はじめの2ヶ月は若干の改善のみでした。その後、徐々に痛みを忘れたり軽減したりする日が出てきましたが、また元に戻ることもありました。Kさんは老人ホームで一人暮らしなので、いつも病気を意識してしまうとおっしゃっていましたし、ご友人と旅行している時は痛みがなかったと言われたことから、「精神的」な影響も大きいことが窺えましたので、治療の一環として用事を作り積極的に出かけることを勧めたりもしました。そのアドバイスにも応じてくださり、徐々に症状は改善し、現在では背中に少しの違和感や触れると若干のぴりぴり感が残るのみとなりました。
 今年に入って、85歳の方を含め10人近くの帯状疱疹とPHNの患者さんが来院されましたが、全員良好な経過です。何より、最も長く患っていたKさんが良くなり、ホッとしています。

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