脳腫瘍の初期・中期では頭痛はない!!?―3

脳腫瘍の初期・中期では頭痛はない!!?―3

<どうしたら脳腫瘍かわかるのか?>
 脳腫瘍の初期・中期に頭痛がほとんどないとしたら、手遅れになるまでわからないということになりそうですが、事前に察知する方法はあります。
 もちろん、脳ドックを受ければ腫瘍の存在はわかるわけですが、毎年のように受診するのは、時間と費用の問題とある種のストレスになり(受診のストレス、結果の不安など)、たとえ、MRIでCTと違って被曝の問題がないにしても勧められるものではありません。

<むやみに検診を受けるものではない!>

 脳腫瘍は良性腫瘍ですので、進行が遅いということで数年に一度受けるのもありかもしれませんが、病気が気になったら様々な病気に対しての検診を受けなければならないので、そのこと自体がかなりのストレスになり、心が休まりませんので問題です。
 がん検診もがんの種類により賛否両論が様々あります。がん検診はここでは触れませんが、一般の健康診断(健診)においても、毎年受診する人と受診しない人を比べると、むしろ受診しない人の方が寿命も長く、QOL(生活の質)もよかったという研究もあるほどです。

<健康診断を受けている人の方が寿命が短い?!>

 これは、先ほどの受診や結果不安などのストレスと、どうでもよい個人差の異常を見つけられて病気のストレスと薬漬けになってしまうからではないかともいわれてます。
 セルフセレクションバイアスというものがあります。これは健診受診群と非受診群を比較する場合に、健診受診群は健康に気を付けている人たちだから、健診の効果よりも栄養や運動など様々健康に良いことを実践していることが多く、その結果があたかも健診が有効のように出るのではないかともいわれていたのですが、事実はその逆だったのです。
 いちいち病気を心配しないで明るく元気に生きている方が良いということで、一般的には毎年の検診よりも、何か異常を感じたら病院で検査してもらうという方が良いようです。

<どうしたら脳腫瘍の異常を感じるのか?>
 では、脳腫瘍の場合に頭痛・悪心が決め手にならないのなら、何があったら脳腫瘍の異常として脳外科を受診したら良いのでしょう。
 一つは前々回に述べた朝の頭痛(Morning Headache)ですが、痛みではなくなんとなく起床時だけ頭が重いとか違和感がある、いうのがあります。
 二つ目は牽引痛といって、首を振ると頭痛が起きるというのも脳腫瘍の頭痛の特徴の一つです。
 三つ目が最も重要ですが、朝の頭痛や牽引痛もそうですが、その他あらゆる症状が徐々に発症する回数が増えてきた、そして、その症状が徐々に強くなってきたら受診するタイミングです。脳腫瘍は前回述べたように医学的には良性腫瘍ですから、がんと違い進行は遅いのでそのタイミングでもほとんど間に合います。ただ、徐々に悪化しているのにそのうち治るだろうとほっとくのは危険ですが、あまり神経質になる必要はないでしょう。つづく

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