今週のお花(フトイ・ヒマワリ・トルコキキョウ・カーネーション・ドラセナ・ゴット)

花材:フトイ・ヒマワリ・トルコキキョウ・カーネーション・ドラセナ・ゴット

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今週は「フトイ」です。漢字では「太藺」と書きます。つまり、“太い藺草(イグサ)”という意味で、茎が丸くて太いことからこのように呼ばれるようになったそうですが、その姿はそれ程イグサには似ていないそうです。イグサは畳の原料ですが、フトイは筵(ムシロ)などの敷物を編むのに使われます。

フトイは学名をScirpus tabernaemontaniといい、湿地に生育するカヤツリグサ(蚊帳吊草)科ホタルイ属に属する大型の多年草です。地下に横走する匍匐根茎があって、節から茎を直立して群生し、高さは1~2.5mになります。花の時期は6~10月ですが、赤やピンクのキレイな花が咲くのではなく、茎の先端に花序が付き、そこからいくつかの枝が出て、その先に赤褐色の小穂が散房状にいくつも付きます。

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フトイは日本全土に分布しており、誰もが一度は池や沼、湖などに群生しているのを見たことがあるのではないでしょうか。フトイに限らず葦(アシ)や蒲(ガマ)など、水生植物がワサワサ生えている水辺には何となく近寄りがたい雰囲気がありますが、それらの茎は多くの動物の棲み処や隠れ場所となり、それを餌に鳥たちも集まってきます。このように多くの生き物たちの拠り所になる水生植物の群生地は、自然の浄化作用を担う大切な場所であり、野生動物と環境の保護のためには重要な存在なのだとか。

ところで、今回かなり長いフトイをいただいたのですが、初めての花材にどう扱えばよいのか戸惑い、考えあぐねた挙句、短く切ってただ他の花の間に刺しただけになってしましました。ご覧いただいても、きっとどこに刺してあるのかわかりませんよね。後からフトイをネットで検索したら、曲げたり折ったり束ねたり、まぁそれは色んなアレンジが出てくるわ出てくるわ。そうかぁ、折っても良かったんだぁと知ってもそれは後の祭り。切ってしまった後では如何ともしがたく・・・とっても後悔。次回チャレンジいたします!

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