今週のお花(アオモジ・菜の花・アイリス・サンデリー・カーネーション・レザーファン)

花材:アオモジ・菜の花・アイリス・サンデリー・カーネーション・レザーファン

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 今週は「アオモジ」に注目します。緑色の小さい粒がいっぱい付いた緑色の枝がアオモジです。学名をLitsea cubeba (Lour.) Persといい、クスノキ科ハマビワ属の落葉小高木です。

アオモジと言えば、クロモジ同様に、楊枝(ようじ)が作られる木ですよね。ラーメン屋に置いてある楊枝とは違いますよ。和菓子に添えられている紙に包まれている高級楊枝のことです。アオモジやクロモジには芳香があるので、昔から爪楊枝の材料に使われています。

クロモジは北海道から九州まで全国の山に自生していますが、アオモジの原産地は日本・台湾・中国・インドネシアで、日本では岡山・山口・九州から沖縄の限られた地域に分布しています。ただ、元は九州を中心に分布していたのですが、アオモジは庭木として栽培され、切り花としてもよく使われるので、人の手で植えられ、そこから種で増えているそうで、昔よりも生育域が広がっているようです。

い~っぱい付いている小さな粒、一見実に見えるのですが、じつは蕾です。ですが1つの花の蕾ではなく、この1つが花序(花の集まり)なので、外側の黄緑色の苞(総苞片)が開くと中から4~5個の小さい花が出てきます。ご覧いただくように、たくさん付いている粒の1つ1つに各々4~5個の花ですから、花が咲くとかなりモコモコした感じになります。

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また、アオモジは雌雄異株で、雄株の花には雄しべがあり、雄しべにはたくさんの黄色い花粉が付きます。1つの花は6枚の白い花びらで構成されていて、本来アオモジは白い花のはずなのですが、1つの花には9つの雄しべがあり、1つの雄しべには4つの葯が付くので、1つの花に36個の黄色い葯が付いて花粉を纏います。それが4~5個まとまって咲くわけですから、花びらが小さいことも手伝って、まるで黄色い花のように見えます。

いただいたアオモジは雄株だったのでしょう。咲いた途端、花瓶の周りは黄色い粉だらけになり掃除が大変です。ただ、雄株の花に比べると、雌株の花は同じように4~5個が固まって咲くのですが少し小ぶりなので、見劣りするかもしれません。

春に花が咲いたあと、秋には雌株に球形の果実がなります。果実は緑色から赤色、紫黒色に熟していきます。成熟した果実はレモンのような香りがするそうです。ただ、味は辛いらしく、「ショウガノキ」という別名が付けられています。

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